2020年5月25日 (月)

スペイン人にそばを食べさせるには、、。

私たちがスペインを訪れたのは、
この一月だった。
旅行にはオフシーズンとなり、
航空機もホテルも安い。
ということで、
貧乏の海にアップアップしている私たちでも、
やっと、行くことができたのだ。

 

今になって、
多くの人から、
いい時期に行ってきたね、
と言われる。
全くその通りだ。

 

一月のスペインでは、
街中でマスクをしている人の姿はなかった。
それが、一ヶ月後には大流行を起こし、
今や二十三万人が感染し、
二万八千人近くが亡くなっている。
人口十万人あたり50人が感染しているので、
かなりの高率となるようだ。

 

でも、このコロナ騒ぎがなかったら、
日本を訪れていたスペイン人が、
かなり居たのではないかと思われる。
私の二週間の旅行期間で、
日本に行きたいと言ったスペイン人に、
3人も出会ったのだ。

 

一人は、スペイン国内戦の飛行機内。
到着寸前に、隣の席の女性が話しかけてきた。
私のスペイン語の能力で聞き取ったところでは、
5月に会議に出席するために、東京に行くという。
その後、京都にも寄って見たいという。

 

みると、彼女の読んでいた本は、
日本の文化を紹介するものだった。
私は、5月ならば、暑くもないし、
日本を旅行するには、いい季節だと答えた。

 

二人目は、首都のマドリードで借りた、
アパートのスタッフの女性。
部屋の設備や、街の様子などの説明をした後、
来年の初めごろ、日本に行くつもりだと言う。
まだ若い彼女は、ぜひ、
東京の街を歩いて見たいと言うのだ。
ちょうど、私たちがマドリードの人混みを、
歩きたかったようにね。

 

三人目は、マドリードの中心地で、
観光客もよく来る、人気のレストランで会った。
折しも、中国の人たちがたくさんいた中で、
私たちのところに来たスタッフの兄ちゃんが、
「私は、今、日本語を勉強しています。」
と、まさに、日本語で話したのだ。

 

そして、10月ごろに、日本に来ると言う。
まず、東京、京都、神戸、広島、
そして友人の居る沖縄へ行くのだと、
見事な日本語で説明してくれた。

 

たった三人だけだったが、
日本に興味を持っているスペイン人が、
増えていることの実感となった。
何しろ、私がスペイン語を学んだ三十年前ごろには、
日本は、中国の一部だと思っているような、
スペイン人ばかりだった。

 

それが、街を歩いても、
日本料理店が増えたし、
フードコートなどでは、
スシが普通に売られている。
日本語で「ラーメン」と書かれて店もあり、
けっこう、混み合っていた。

 

東京とマドリードを、
乗り換えなしで行ける直行便も運行され、
スペインと日本との行き来が、
盛んになっているのだなあと思う。
まだまだ、僅かではあるけれど、
スペイン人の中に、
日本という国を意識する人たちが、
増えていることは、嬉しいことだ。

 

なのに、
このコロナ騒ぎて、
外国旅行どころではなくなってしまった。
彼らの計画はどうなったことだろう。

 

今は、じっと足元を見て、
目の前のことに、対応していくしかない。
でも、この状況が、
いつまで続くのかわからないが、
夢を持ち続けることは大切だ。
多くの人の思いが、
宙ぶらりんになってしまったが、
遠い世界を、見続ける気持ちは持ち続けたいね。

 

私も、スペインの人たちが、
日本にやってくるようになった時に、
どうやって「そば」を食べて貰えばいいか、
じっくりと、考えておくことにしよう。

 

ということで、
マドリードで借りたアパートの紹介。
4人で泊まったけれど、
ベットルームもシャワーも2つづつあり、
キッチン、洗濯機もあり快適だった。
場所はスペイン広場のすぐ横で、
中心部といっていいだろう。
三泊で7万円余り。

 

待ち合わせの約束と、
部屋の説明などを聞くので、
多少のスペイン語、または英語が話せることが必要。
ほとんどのところで、英語が通じるようだ。
少し旅慣れた人だったら、
ホテルより気軽で楽しいと思う。

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キッチンには、調理器具も食器もある。

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豊富な果物と生ハム、卵で朝食。

すぐ近くにスーパーがあった。

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夜のマドリードの人ごみ。

バルは、どこもたくさんの人だかり。これならコロナも一気に広まることだろう。

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2020年5月17日 (日)

何かが、変わっていくかもしれない。

未だに営業自粛が続いている。
まだまだ先が見通せない様子。
営業できるようになるには、
相当時間がかかることを覚悟しなければならないだろう。

 

みんなが行動を自粛して、
感染者が減ったところで、
この病気そのものがなくなる訳ではない。

 

この病気への確実な治療法が確立される。
ワクチンなどの予防法が広く行われる。
多くの人が、この病気の免疫を持つ。

 

そのようにならない限り、
今まで通りの世の中に、
戻れないだろうなあ。

 

百年近く前の関東大震災では、
東京の街は大打撃を受けた。
飲食店の多くは、廃業せざるを得なかったそうだ。
多くの料理人が地方に帰ったので、
東京の料理が、全国に広まるきっかけになった、
という説もあるそうだ。

 

そば屋の世界では、
この後に、製麺機が一気に普及したという。
再建を機に、合理的な営業を目指したのだね。

 

太平洋戦争中も、
飲食店は営業できなくなった。
戦後になっても、
数年間は食糧難が続いたそうだ。

 

そば屋はそば粉が入らず、
配給の小麦粉でうどんを打って、
店を支えていたという。

 

この時に広まったのが混合機、
つまりミキサーだ。
この器械がないと、営業の許可が下りなかったという。
かくして、そばの世界から「手打ち」が消えてしまったのだね。

 

また、以前のようなそばの専門店ではなく、
うどんも、丼物も置くような、
広い意味での食堂、
という、そば屋が増えたのだそうだ。
時代の変化に対応して行ったのだね。

 

さて、今のこの状態の中でも、
忙しい仕事はあるようだ。
また、多少は支障のあるものの、
業務を続けられている方もいらっしゃるだろう。

 

でも、飲食店は手も足も出ない。
でも、悶々としている訳にもいかないので、
少しはもがいてみることにしよう。

 

この世界的な災難の後には、
私たちの意識や行動が、
大きく変わるかもしれない。
世の中のしくみも、世界の力関係も、
変化を見せるに違いない。

 

そんなことを考えていると、
毎日が、結構忙しい、、、のだ。
まずは、歩き回って、身体を鍛えておくことにしよう。

 

ということで、近くの裏山歩き。
そこから見えた鹿島槍ヶ岳です。
登山もしばらく自粛ですね、、、、。

 

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2020年4月29日 (水)

営業自粛で毎日「そばニラせんべい」ばかり食べています。

新型コロナウイルスの拡散防止のため、
営業自粛を続けている。

 

愚痴を言っていてもしょうがないので、
毎日家で、片付けなんぞをしながら過ごすことになる。
畑仕事をしたり、庭の手入れをしたり、
時には裏山(?)への散歩なんぞをしていて、
なにやら、毎日忙しい。

 

そこで、自宅で食事をすることになるのだ。
畑で、今の時期の採れるものといえば、
ニラばかり。
それもたっぷり。
それに、仕入れたものの、使えなくなったそば粉が、
これもたっぷりとある。

 

そこで毎日のように、
ニラとそば粉で「そばニラせんべい」なんぞを作っているのだ。

 

先日Facebookでそれを紹介したら、
どうやって作るのかと、ご質問をいただいた。

 

そこでレシピを紹介。

 

最初に知っていただきたいのは、
「ニラせんべい」というのは、
長野県の北部、
北信地方と呼ばれる地域の郷土食なのだ。

 

小麦粉を水で溶いて、
刻んだニラを混ぜて、ほうろく、
いや、今はそんなものはないから、
フライパンで焼いただけのもの。
「薄焼き」ともいうらしい。

 

甘醤油や甘味噌をつけていただいたり、
最初から、生地に、味噌味なんぞをつけたりする。
ちょっと、小腹の空いた時に食べる、
おやつのようなもの。

 

そんな、長野県人なら当たり前の食べ物を、
小麦の代わりに、そば粉を使っただけのこと。

 

レシピらしく材料から。
そば粉    80グラム
ニラ      二束分ぐらい
そばつゆ     80ml
水         80ml

 

1、ニラを洗って(畑で採ったものは、外葉をとります)3、4センチに切る。
2、ボウルに入れたそば粉に、水を加える。
 ダマになりやすいので、よくかき混ぜながら、水を少しづつ加えるように。
3、そばつゆを加えて混ぜ、さらに、ニラを入れてかき混ぜる。
 ニラの量にもよりますが、この時、少しトロっとした感じの方が焼きやすいので、水を加えて調整します。

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4、フライパンに、油を引いてから、中火にして、3の生地を流し込みます。
 蓋をして3分ぐらい焼き、表面が乾いてきたら、ひっくり返して2分ほど焼きます。
 焼き時間は、生地の厚さで調整してください。
 小さなフライパンの場合は、二回に分けた方がいいかも。

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5、まな板に乗せて、ピザのように8等分に切ります。
6、甘味噌を塗っていただきます。

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あっ、甘味噌を作っておかなければいけませんね。
味噌、砂糖、みりんで煎りつければ簡単にできます。
私は、今の季節なので、自家製の蕗味噌でいただいております。
お好きな調味料で召し上がって頂ければと思います。

 

本来はおやつなのでしょうが、
私なんぞは、シッカリと昼食としていただいております。
やはり畑で有り余っている、サラダ野菜とともにね。

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まだまだ営業再開には、
時間がかかりそうですが、
日々、気持ちを途切らせないように、
励みたいと思います。
皆さんもお大事に。

 

 

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2020年4月12日 (日)

しばらく営業を自粛させていただきます。

コロナウイルスによる、
新型肺炎の流行によって、
長野の街も、
実に静かになっている。

 

善光寺に訪れる旅行者もほとんどなく、
長野駅は閑散。
新幹線も、高速バスも、
ガラガラだそうだ。

 

でも、地元で働く人たちは、
仕事をしなければならないから、
朝の、道路の渋滞は相変わらず。
お巡りさんも、
普段通りの、交通取り締まりなんぞをやっていたりする。

 

しかし、街には出歩かないので、
昼も夜も、街の中はひっそりとしているのだ。

 

この病気への、
不安感が、なんとも重たい空気を、
、、、と思ったら、
重くなったのは、私の体だったねぇ。

 

フランスの作家、アルベール・カミュの随筆に、
「シーシュポスの神話」というのがあったっけ。

 

神の罰を受けたシーシュポスは、
山の上に大きな岩を運び上げる。
でも、それは、すぐに転がり落とされてしまう。
そしてまた、彼は、岩を運び上げる。
岩は、転がり落ちる。
彼が岩を運ぶことが、また繰り返される。

 

これは、人間にとって、
最も辛い罰だという。
目的のない労働を繰り返すことが。
何か、そんな罰を受けているような気分。
決して、悪いことは、、、、
う〜ん、少しは、、、
、、いっぱいしているけれど。

 

そんな先の見えない不安が、
私たちを苦しめているようだ。

 

ということで、
この騒ぎで、私の店も開店休業状態。
せっかくそばを打っても、
余らせてしまうばかり。

 

誰かの悪口を言って済む問題でもないし、
「明けない夜はない」などという、
スーパーの売れ残りみたいな楽観論を叩き売りするものでもない。

 

とにかく、今までになかった、
困難に直面しているのだ。
冷静に立ち向かわないとね。

 

一人でも来るお客さんがあれば、
店を開けておこうと考えていてけれど、
さすがに、現状に耐えられなくなってきた。
なので、しばらくの間、
営業を自粛させていただくことに。
当てにしていた方がいらしたら、すみません。

 

その間、
どこかで、密かに、
花見でもしていることとします。
もちろん、想像の中でです。

 

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2020年4月 4日 (土)

ペンギンはダチョウに追い抜かれる。

世の中は、どうしようもない状態が続いている。
飲食店は、どこも大変なことでしょうね。

 

で、手持ちぶたさでじっとしてもしょうがないので、
この時間に、少し、体の調子を整えることに。

 

実は、数年前から、心臓の脈の気まぐれに悩んでいたのだが、
昨年の冬に、あまりにひどくなったので、
行きつけの医者に見てもらった。

 

いろいろ調べたが、
病的なものではないそうだ。
このような不整脈の原因は、
加齢の他にもいろいろとあるようだが、
普段の生活習慣の影響もあるらしい。

 

日々の慢性的な睡眠不足も、
その中の一つらしい。
そこで、毎日五時間の睡眠では身が持たない、
ということで、今年からは、夜の営業は取りやめ。
昼のみの営業で、
しかりと、睡眠時間を確保させていただくことにした。

 

今は、いい薬もあるから、
あまり心配しないように、、、
との、先生のお言葉。
そして、最後にキメの一言。
あっ、もう三キロか五キロぐらい、痩せたほうがいいよ。

 

もう先生。
ニコニコしながら、どきっとする事を言うのだから。
それこそ心臓に悪い。

 

確かに、店の中で立ちっぱなしで、
働いているけれど、
全身の運動をしているとは言い難い。
畑仕事に行けるのは、
週に一度だけだ。
山登りだって、年に五、六回しか行けない。
それも、亀のようなノロ足で。

 

この運動不足をなんとかしなければ。

 

だから、仕事が終わった夜に、
街を歩くようにした。

 

ご存知のように、
ただ、漫然と歩いているだけでは、
あまり運動効果はないと言う。
それなりに、早く歩くことが大切だそうだ。
だから、長野の街の中を、せっせと
歩くことにする。

 

どうも私の親戚に、ペンギンがいて、
その血が受け継がれているようだ。
一生懸命に歩いていても、
よちよちとしか歩けない。
速い人は、スタスタと追い越していくのだよ。

 

先日は、たまたま、県庁の退庁時間と重なった。
県庁の皆さん、揃ったように黒いカバンをぶら下げて、
早足で、歩いていかれる。
それが速いのだね。
たちまち、追い付かれ、
追い越され、
離されてしまうのだ。

 

私と同じような小柄な女性も、
携帯電話を見ながら、
腕も振らずに追い抜いていく。
きっとこの人たちは、
ダチョウの親戚なのだろうなあ。

 

1日に1万歩以上歩くといいと言うが、
これは大変だ。
店から、善光寺にお参りして、
長野駅までくだってきて、
また店まで戻れば小一時間はかかる。
それでも歩数は七千歩ぐらい。
ええっ、そんなものなの。

 

それでも、
これを習慣としていくことが、
大事なのだろうなあ。

 

それにしても、
長野の夜の街は静かになっている。
ここのところの情勢で、
特にそうなのだろう。

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街を歩いてみれば、
知らない店ばかり、
ずいぶんと増えている。
こんな店もあるのだなと、
驚かされることもある。
みんな、がんばっているんだね。

 

ちなみに、
私は「歩く」ことをしているので、
「飲み」と言う帽子はかぶっておりません。
誤解のありませぬように。

 

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2020年3月31日 (火)

立ち飲みで楽しむスペイン

私たちがスペインに行ったのは、
一月の中旬から下旬。
その頃のスペインでは、
コロナウイルスの話なんぞなかった。
折しも、中国の正月休暇にあたるというので、
首都のマドリードには、
たくさんの中国人が訪れていた。

 

まだまだ、渡航制限の無かった頃だものね。
私たちが、日本に帰ってから数日で、
中国からのそれが始まった。
既に、イタリアでの感染がニュースになっていたが、
スペインでは、対岸の火事という様子だった様だ。

 

それが、三月になって、
スペインでの感染者が急激に増え、
今では、医療が間に合わない様な事態になっている。
それを考えれば、
いい時に行ってきたものだ。

 

日本国内だって、
これからの感染拡大が心配されるところ。
そんな不安な空気の中では、
人の集まるところは敬遠され、
飲食店は、客足が遠のいている。
かんだた、もね。
かなり、、、。

 

こういう時は、お腹の空かない様に、
動かないでじっとしていよう。

 

で、しつこくスペインの話。

 

スペインで食べるところは、レストランの他に、
バルという店があって、
これがなかなか便利なのだ。

 

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入ってみると、長いカウンターがあって、
そこで、立ったまま一杯いただくわけだ。
カウンターのケースに盛られた料理を、
おつまみとして注文することもできる。

 

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立ったまま、食べたり飲んだりするのは、
我々には抵抗があるかもしれないが、
スペイン人は平気。
立ったまま、おしゃべりに興じている人ばかり。
時間帯によっては、どこも、
人で溢れていたりする。
もちろん、椅子の席もあるのだが、
数が少なく、人気店では大抵埋まっている。

 

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マドリードのバルでは、
飲み物を頼むと、
結構なおつまみが付いてくる店もある。
長居はせずに、
そんなバルを何軒か回れば、
しっかりと夕食がわりになるのだ。

 

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そして注目するのは、
そこで働くカマレロ(女性の場合はカマレラ)たちなのだ。
つまり、スタッフたち。
実にキビキビとよく動く。

 

あるバルなんぞ、女性一人で、
次々と来るお客をこなしていた。
我々の勘定をお願いすると、
きちんと正確に持ってくる。
大したものだなあ。

 

だけど、バルを使う客の方にも、
一つのルールがある。
それは、彼らのやりかけている仕事の、
邪魔をしないことだ。
声をかけたり、大袈裟に手を振ったりしないこと。
そんなことをすると、
永遠に無視されることになりかねない。

 

静かに待っていれば、
仕事の区切りをつけた彼らが、
顔を向ける。
その時に話すなり、ジェスチャーで示せばいい。
そういうタイミングを図ることが大切なのだ。

 

そんなところが、日本の居酒屋と違うところ。
だから、大勢の店内でも、
とても静かな印象を受ける。

 

日本の感覚からすると、
一見、ぶっきらぼうに見える彼らだが、
実は、とてもプロ根性に徹しているのだね。
だから、効率よく、
そして実に、良心的な値段で、
一杯を楽しめる様になっているのだろう。

 

ああ、また、
スペインのバルで一杯やりたいなあ。
などと言いながらも、
とにかく、
目の前の難問と脅威に、、、。

 

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2020年3月21日 (土)

醤油は二年かけて作られる。

先日は、パートさんの研修会ということで、
須坂にある老舗の味噌屋「塩屋」さんの、
蔵を見学させていただいた。

 

ここは江戸時代中期の創業で、
海のない信州で、塩の扱いをしていたのが、
そのまま屋号になったそうだ。
途中から、味噌、醤油の醸造を始め、
今では味噌の製造が主流となっているようだ。

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江戸時代から明治にかけて建てられた蔵が並び、
国の登録文化財に指定されている。

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まず、案内されたのが、味噌蔵。

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私の背よりも、大きな木の桶が並んでいる。
この時期は醸造していないが、
春に仕込んで、夏に寝かし、
秋になって出荷するそうだ。
この木の桶は、今では、
作っているところがなく、
タガを修理するにも苦労しているという。

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味噌を作るには、
塩の力というものが大切だとか。
最初は味噌玉にして、
様々な菌を繁殖させ、
その後塩を加えて、有用な菌だけを繁殖させ、
熟成させるのだそうだ。

 

場所によって、様々な菌が住みついていて、
昔、それぞれの家で作っていた頃は、
同じように作っても、微妙に味が違った。
それが「手前味噌」の謂れなのだそうだ。

 

今は、温度管理された工場で、
短期間に作られる味噌がほとんどだが、
ここでは、昔ながらの木の桶で、
時間を掛けて作られているのだね。

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きれいに手入れされた中庭を通って、
今度は醤油蔵へ。
ここでは、醤油を絞る機械を見ることができる。

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知らなかったけれど、
日本酒と同じように、
醤油も、もろみを袋に入れて重ね、
上から圧をかけて絞るのだね。

 

明治の頃から使っているという、
その機械の古めかしいこと。
長く伸びた木の棒を使って、
ギリギリと絞っていくのだそうだ。

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醤油作りには、いくつかの工程があり、
味噌造りよりも手間がかかるそうだ。
天然の素材だけで作っているので、
熟成して、製品にするまで、
二年もかかるという。
なかなか、醤油らしい色が出ないとか。

 

そんなに時間を掛けて作られているとは、
私も知らなかった。

 

最後に、蔵のなかで、味噌汁と甘酒をいただいた。
発酵という、微生物の不思議を感じながら、
味わう本物の味だ。

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醤油というものも、
こうやって、昔ながらの方法で作られているのだね。
かんだたのそば汁に使う醤油を選んだとき、
取り寄せた数種類の中から、
迷わずにコレに決めたのは、
やっぱり正しかったのかな。
値段は一番高かったけれどね。

 

ということで、
なかなか見ることのできない、
味噌や醤油の製造現場を見せてもらった。
昔ながらのじっくりとした造りをしていることと、
我々のために時間を割いてくれた塩屋さんに、
深く感謝です。

 

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2020年3月10日 (火)

スペインのレストランの注文の仕方を知っていれば、、。

スペインの食べ物事情には、
日本と違った、様々な特徴があるようだ。
それもそうだろう。
遠い外国に来たのだから、
どこへ行っても、
日本にもあるフードチェン店ばかりでは、
ガッカリしてしまう。

 

私が半年過ごした30年前と違って、
確かに、そのような店もスペインで増えているようだ。
観光客の多いところでは、
写真でわかりやすいように、
ワンプレートの料理や、
ハンバーガー、サンドイッチなどのメニューを置くところも多い。

 

でもね、
ちょっと路地を入れば、
落ち着いたレストランや、
庶民的なバルなどがあって、
昼時になると(午後二時ごろだけれど)、
店先に定食の内容を書いた、
ボードが出されるのが普通だ。

 

人気のある店は、
あれよあれよという間に席が埋まっていき、
カマレロ(ボーイ)が、忙しげ動き回っている。
スペイン語のわからない人は、
メニューの前で、戸惑っているうちに、
他の人たちの食事は終わっていたりする。

 

でも、
昼の定食(メヌー・デル・ディア)の頼み方を知っていれば、
たとえスペイン語がわからなくとも、
どんな料理が出てくるのかわからなくとも、
とにかく、スペイン人が食べている食事にありつけるのだ。

 

たとえば、
マドリードで借りたアパートの近くにあったこの店。
すでに、三時近くになっていたので、
覗いた何軒かのレストランはどこも満席。
そこで、いかにも地元の人しか入らないような、
この店に。

 

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ほら、
入り口のボードに、
その日のメニューが書いてあるでしょ。

Madrid-1-1 

 

注意すべきは、
一番目の料理と、二番目の料理が分けて書いてある事。
スペインのレストランの食事は、
一人が二皿を頼むことができるようになっている。
バルセロナなどの、一部の地域では、
三皿頼めるところもあるようだが。

 

一皿目は、野菜とか、豆の料理、
スープ、卵料理など。
二皿目は、肉や魚のボリュームのある料理となる。
だから、一皿目から、指差しでも構わないから、
一品を選び、
そして、二皿目を選ぶ。

 

そして料理を選び終わると、
「パラ・べベール」(飲み物は?)
と聞かれる。
私の場合はたいてい「ビーノ・ティント」(赤ワイン)。
ビールであれば「セルベッサ」。
水であれば「アグア・ミネラル」。
ブドウジュースであれば「モスト」。
などと注文する。

 

ここで遠慮をしてはいけない。
何しろ、定食の料金の中に、
この飲み物の料金が含まれているのだ。

 

この店では、
とても太ったセニョーラが、
笑顔で注文をとりに来てくれた。

 

注文が終わると、
まず、飲み物がでてくる。
ワインを頼むと、ボトルごとどんと置かれたりするが、
これは、全部飲むことはない。
あくまでも、食事の一部。
自分のグラスに注いでほどほどに。

 

そこで、この店での一品目はこちら。
インゲンとハム。
同行の友人ご夫婦には、
うっすら塩味の野菜のスープ。

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パンは一切れづつ添えられている。

 

これを食べ終わった頃、
二皿目が出てくる。
こちらはチキンハンバーグの、
ほうれん草ソース。
私は、小さなタラの唐揚げ。

 

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これだけ食べれば、結構なボリュームがある。
そして、食べ終わった頃、
セニョーラが「ポストレ?」と聞きにくる。
ポストレとはデザートのこと。
フラン(プリン)とかエラード(アイスクリーム)などがあるらしいが、
すでにお腹いっぱいなので、
コーヒーにする。

 

これで定食は終わりとなる。

 

つまりスペインの定食、
「メヌー・デル・ディア」の中には、
一皿目の野菜料理、
二皿目の肉か魚の料理、
ワインなどの飲み物、
パン、
デザート、またはコーヒー、
が含まれているのだ。
それで、この値段。

10.5ユーロ。

日本円にして1300円ぐらいかな。

もっとも、ここはごく庶民的な店。
観光客の多い地区でも、
20ユーロ前後で用意されていることが多い。
もちろん、高級店に行けば40~50ユーロもする。
まあ、懐の都合で選んで貰えばいい。

ただ、基本的な注文の仕方は、
どこも同じ。

料理の内容というものは、
その店によって違うし、
例え多少のスペイン語がわかったとしても、
出てくるまでは、どんな皿が出てくるのか、
わからないものなのだ。

 

そんなロシアンルーレットみたいな、
楽しみ方をしてみた、
スペインの旅だった。

 

 

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2020年2月22日 (土)

スペインは世界一健康な国

アメリカの研究機関の発表によれば、
近い将来、スペインは、日本を抜いて、
世界一の長寿の国になるという。

 

また、別のメディアでは、
世界の健康ランキングで、
一位はスペインだと言う。
ちなみに、このランキングでは、
日本は4位となっている。

 

健康や長寿というのは、
様々な条件があって、
一概に、これが原因だとは言えるものではないそうだ。
でも、スペインという国は、
医療制度の充実や、生活習慣、
社会的な仕組みなどで、
その条件が整っているそうだ。

 

そして、食事も大切な要素のひとつ。

 

少しくらい、旅をしたからといって、
そんなことがわかる訳ではないが、
短い間でも、実にシンプルで、
多様な食べ物を味わうことができた気がする。

 

1-16

 

市場を覗いてみれば、
豊富な野菜が売られているし、
果物、ナッツ類、豆類も種類が多い。
肉も、様々な形で売られていたが、
同じように、魚介類も豊富だ。
他の欧米の国々では敬遠される、
タコやイカも、ドカンと置かれていたりする。

 

その食べ方も、味付けも、
実に単純なのだ。
焼く、蒸す、揚げる、煮る。
それだけの料理が多い。
強いスパイスに頼ることなく、
複雑な味のソースに絡めることもなく、
素材の味を生かしているような気がする。

 

つまり、
あまり加工食品を使ったり、
人工的な味付けをしていないのだね。

 

1-32

 

特に、ある種の病気の予防になると言われているオリーブオイルは、
至る所に使われているね。
レストランのテーブルに置かれているのは、
サラダのドレッシング用の3点セット。
オリーブオイルと酢と、塩の瓶だ。
付け合わせのサラダは、自分の好みで味付けする。
これが中々良い。

 

でもねえ、
私がスペイン人は長生きするなあ、
と思ったのは、
そんな食事の内容だけではない。
食事の仕方なのだ。

 

スペインの昼食は午後2時ごろから。
そして、それがその日のメインの食事となるそうだ。
だから、働いている人も、一度家に戻り、
家族と共に食事をとるという。
時間をかけて、ワインを飲みながらね。

 

レストランで食べてもそうだが、
この昼食はとてもボリュームがある。
だから、食事が終わったら、一休みをしなくては。
そう、これがシエスタという習慣。

 

1-31

食事時間の午後2時ごろから4時過ぎまでは、
多くの商店は店を閉めてしまうし、
あれ、お役所だって、銀行だって窓口を閉めてしまう。

 

つまり、食事と、その時間を大切にしているのだね。
日本のサラリーマンの、
スマートホンを覗きながら済ます昼食とは、
大きな違いがあるようだ。

 

そんなことで、
垣間見てきたスペインの食事情。
まだまだ、たくさんあるのだ、、、が。

 

1-13 

 

 

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2020年2月 4日 (火)

スペインに行ってきました。

開店以来のまとまった休みをいただき、
スペインに10日ばかり行ってきた。
むかし覚えたスペイン語は、
かなり怪しくなっている。
それでも、ホテルもアパートも自分で予約し、
古くからの友人夫妻と、正月営業の疲れを背負ったまま、
エイと、でかけてみた。

 

アパートとの約束に、
スペイン語でメールを書いたのだが、
返事は英語だった。
だいじょうぶかなあ〜〜。

 

で、今回の一番の目的地は、
サンティアゴ・デ・コンポステーラという、
スペイン北西部の町。
ここは、ヤコブを祀る大聖堂があり、
キリスト教信者にとっては、
巡礼をしてまで訪れる聖地となっている。

 

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折しも冷たい雨が降っていたが、
雨に濡れた古い街は、
独特の落ち着いた雰囲気を持っている。

 

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ここは大西洋に近いということで、
魚介類が豊富。
特にタコが有名なようだ。
柔らかく蒸し上げたタコに、パブリカがかかっていて、
独特の風味。

 

 

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ちいさな赤貝のようなものもいただく。

 

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地元の白ワイン、リベイロは、
日本の盃のような陶器でいただくようだ。

 

そんなことで、スペインの食べ物と雰囲気を味わってきた。
とてもとても、感心したり、
考えさせられることも多かった。
そんなことを、おりおり、
アップさせていただくことにしよう。

 

 

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